芋谷地区周辺の見所を紹介いたします。

細川柱本トンネル(手掘りトンネル)

この細川柱本トンネルは、生糸や葉タバコの一大産地であった隅田地域から、消費地や工場のあった大阪へ物資を運ぶ重要な産業道路であった隅田街道の改善事業として明治19年に開通しました。
荷車を引いた馬が通れることになったため、峠越えに比べ多くの荷物を短時間で運べることで、橋本市の産業を支えた産業遺産です。
このトンネルは明治時代に掘られた長さは約100mの和歌山県初の隧道です。
出入口は石積みでですが、ツルハシやゲンノウなどを用いた手作業で掘り進められたため、内部には今も石ノミのあとが残ります。そのため「手掘りトンネル」と呼ばれ地域の人々の生活道路として親しまれてきました。

現在は崩落により通行止めとなっていますが入り口から中を見ることができます。

温泉跡

昭和10年頃には温泉リゾートとしてのホテルがあり栄えていました。今は風呂跡のみが残っています。
今でも温かい水が出ている湯元付近には鉄分の多い泉質の影響で茶色に変色しています。

葛城神社

素盞鳴命を主祭神とした神社。
葛城神社境内のムクロジについて(平成10年)
橋本市指定文化財。高さ29.7m、胸高幹囲4.2mと通常のものに比べはるかに大きく珍しい存在です。
本株は「和歌山県文化財調査報告書」によると、高知県須崎市大谷の勢井白王神社境内のものに次いで全国2番目の規模とされる。